遠藤絵美「混ざり合わない色の粒子ーモビリエ・ナショナル x 在日フランス大使館 第1回デザイン賞展覧会」

© Kenta Hasegawa
Lieu  : 

関西日仏学館 3Fサロン

9/28 16:00-22:00
9/29-10/26 10:00-17:00
※日月休、10/3休
※10/6(10:00-16:00)は開館

Type : 

関西日仏学館は、デザイナーの遠藤絵美による個展「混ざり合わない色の粒子」を開催します。

遠藤は〈色彩・装飾〉と〈形状・構造〉は表裏一体であるとの考えのもと、量産を目的とするプロダクトを媒介に、1つとして同じではない自然物のような在りようを提示しながら、プロダクトにおける装飾表現の価値を引き上げるという自身のデザインテーマ に取り組んでいます。2023年にはモビリエ・ナショナル(フランス国営動産管理局)と在日フランス大使館が主催するデザイン賞を受賞しました。

受賞後に行われたモビリエ・ナショナルでのレジデンスで遠藤は、フランスの化学者、ミシェル=ウジェーヌ・シュブルールが発見した「色彩の同時対比の法則」を用いたゴブラン織の配色をリサーチ。その豊かな色彩表現をプロダクトデザインへと転化することで、産業資材の限られたカラーバリエーションの拡張を試みました。

本展では、リサーチの様子を写真や動画を交えて紹介すると共に、遠藤が新たに取り組んでいる テキスタイルと色にまつわる複数のデザインプロジェクトを展示します。

→NBK Rendez-vous アーティストトークも行います!
10/24(木) トーク:遠藤絵美&モビリエ・ナショナル「リサーチレジデンスがデザイナーの仕事に与えた影響とは?」

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遠藤絵美
多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻卒業。(株)イッセイミヤケ等にデザイナーとして勤務後、2018年ドイツにて起業し、デザインスタジオEETY studioとして活動。2021年に拠点を日本に移してからは、伝統工芸など地場産業の職人との物作りを行う。多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻非常勤講師。

モビリエ・ナショナル
モビリエ・ナショナル―フランス国有動産管理局(Le Mobilier national)は、フランス文化省直属の公的機関で、17世紀より工芸とクリエーションの支援を行う。その世界唯一のコレクションの保存と修復や、優れたサヴォアフェール(匠の技)を永続させ継承していくことを使命とする。また、現代のクリエーションやフランス装飾芸術の振興にも力を入れる。

モビリエ・ナショナルは、フランス国内外の公共建築物の何万点もの家具や装飾品の製作や修復を行っている。340名以上の職員が、パリと地方で、この機関の優れた技術を維持し、実践し、紹介するために日々働いている。ゴブランとボーヴェの工場はタペストリーを、サヴォヌリーの工場は絨毯を、ピュイ・アン・ヴレとアランソンの工房はレースを扱う。さらにアトリエ・ド・ルシェルシュ・エ・ド・クレアシオン(Atelier de Recherche et de Création – ARC -)は、フランスにおけるクリエーションとコンテンポラリーデザインの振興を目的としている。七つの修復工房は、木製品、鉄製品、テキスタイルといった異なる専門性を担う。

未来を志向するモビリエ・ナショナルは、2020年に設立された「ゴブラン工場 工芸とデザイン専門学校」の創設メンバーであり、その役割を通じて、芸術的創造とコンテンポラリーデザインの活力を証言している。

http://www.mobiliernational.culture.gouv.fr/

遠藤絵美

多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻卒業後、(株)イッセイミヤケ等でデザイナーとして経験を積み、2018年ドイツ・ベルリンにて起業。 テキスタイルとアート、手工業の中間領域でデザイン活動を行っており、2022年より、多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻で非常勤講師も務める。

EETY Studio: ee-ty.com
Instagram: instagram.com/eety_mewo