GNA GNA GNA(Live in Kyoto)

©Pauline Brun
9/30 16:00-17:10
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ポリーヌ・ブラン(2023年度ヴィラ九条山レジデント)による「ニャ ニャ ニャ(ライブ・イン・キョウト)」は、スクラッフィー(Scruffy)なパフォーマンスショー。
ふさふさとしたこげ茶色の毛に顔を覆われたキャラクターが、ミニマル・ポップのビートにのせて、コンサートのステレオタイプをぎこちなく操ります。「Scruffy」とは、みすぼらしい、おかしな、汚い、だらしない、という意味。歌の間、彼はぎこちないダンスに身をまかせ、「ニャ・ニャ・ニャ」という歌のセリフに我を忘れます。つまらない言葉への批判めいたこのオノマトペは、ここでは彼の言葉になるのです。不器用でたどたどしく、ぞんざいな様子ながらも、意志を持っているように見える彼。まるで、どこか別の現実に属しているかのようにも見えます。彼が作ろうとするイメージは、常に揺れ動いているのです。
2018年に初演され、ニュイ・ブランシュKYOTOのオープニングで再演される本作は、「珍道具」から考案されました。役に立ちそうなのに実際には使用不可能な一連のオブジェを指すこのコンセプトは、ポリーヌ・ブランのヴィラ九条山への滞在期間中のリサーチのテーマとなっています。

 

作・出演:ポリーヌ・ブラン
音楽:ディアーヌ・ブロンドー
アシスタント:ヴァレリー・カスタン
制作:MI MAI、No Small Mess
共同制作:La Station

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ポリーヌ・ブラン

振付家、パフォーマー、ダンサーにして造形作家。アーティストとしてのその活動では、不条理と紙一重のところで自虐ネタを用いて身体を探究するとともに、文脈や様々な媒体を巧みに操っています。ニース地方音楽院ではダンスを、ヴィラ・アルソンとパリ国立高等美術学院ではで造形芸術を、モンペリエ国立振付センターのマスター・プログラム《ex.e.r.ce》では 振り付けを学んだポリーヌ・ブランは、パフォーマンスとビジュアルアートの狭間で提案を打ち出し、プロジェクトごとに分野横断的な試みを展開することを楽しんでいます。 その創作活動は、フェスティバル・パラレル(現代アートセンター《3bisf》)、Far°フェスティバル(スイス)、ポンピドゥー・センター、ヴァル・ド・マルヌ現代美術館(MAC/VAL)、現代アート展《サロン・ド・モンルージュ》、ニース近現代美術館(MAMAC)、アーティスト自主運営スペース《La Station》、国立ダンスセンター(CND)などで紹介されてきました。また、パーフォーマーや舞台美術家としては、ファニー・ド・シャイエ&フィリップ・ラメット、アラン・ビュファール(ダンス作品「Mauvais Genre」の再現)、ポル・ピ、ジュール・フリエルル、ニナ・サンテス、アダリーヌ・アノビル、ジョナス・シェローやアントワーヌ・セガラなどとのコラボレーションを行なっています。